年中祭祀




歳旦祭

     祭日      1月1日 午前1時斎行
     新年を言祝ぎ皇室の弥栄と国の益々の発展を祈るとともに、氏子崇敬者と地域社会の平和と繁栄を祈り元旦に行われるお祭りです。

祈年祭

     祭日      2月中旬
     うららかな春、農作業の始まりに当たって五穀豊穣と繁栄を祈る祭りです。
     日本では古く、春のはじめになると神様は里に降りられ暮らしを見守り、秋の収穫が終わると山に還られると信仰されてきました。祈年祭は、春の農作業のはじまりに豊穣を祈って祭りが行われます。

例祭

     祭日      5月5日 午前11時斎行
     新年を言祝ぎ

八朔湯立祭

     祭日      9月1日 午前11時斎行
     八朔湯立祭を執り行います。八朔(はっさく)とは八月朔日つまり八月一日の事で、旧暦の八月一日に湯立祭が行われていましたが、新暦にかわったおりに季節の近い九月一日に行うようになりました。

新嘗祭

     祭日      11月23日 午前10時斎行
     十一月二十三日は例祭、祈年祭と並ぶ大祭、新嘗祭(にいなめのまつり・にいなめさい・しんじょうさい)です。
     新嘗祭の「にひなめ」とは、新饗(にひのあえ)のことで新は新穀、饗はご馳走の意で、春の初めに祈年祭にて五穀の豊穣を祈りますが、神の恵によって収穫を見るに至り、まず新穀をお供えし感謝を申し上げる、『豊芦原の瑞穂の国』である我が国にとって最も大切なお祭りです。
     宮中におかせられては、神嘉殿にて天皇陛下が五穀の新穀を天神地祇(てんしんちぎ=天津神国津神)にお勧めされ、また自らもそれを食される神人共食のお祀りが行われております。
     古くは古事記の中に新嘗祭の起源となる記述が見られ、宮中では皇極天皇の御代(七世紀中頃)には現在と同じように毎年十一月に行われるようになり、民間に於いても古くより行われていた事が風土記などの記述よりうかがえます。
     明治以降十一月二十三日が大祭日と定められ、宮中、伊勢の神宮をはじめ全国の神社で催行され、戦後、勤労感謝の日と改められた後も続いております。余談ではありますが、「勤労感謝の日」の意味は現在の祝日法によれば、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」となっているそうです。国民互いに感謝しあう事ももちろん大切ですが、神にそして自然の恵に感謝するという心が一番大切な事だと思います。